今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ
ウィル・マッカーシー
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zgok0079
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アグレッサー・シックス
438 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/04(月) 00:34:53
アグレッサーシックス読んだ。地雷でした。
以下、ネタバレありなので注意。
アグレッサーシックス読んだ。地雷でした。
以下、ネタバレありなので注意。
買った以上は何とか楽しみたかったのですが、無理でした。
感情移入しにくい薄いキャラクター、
イマイチ面白くない異星人の設定、
なんでそんなことを思いつくのか全然納得できない計画、
活躍しないイルカ、
唐突に出てきていきなり裏切る機械知性、
悲惨だ悲惨だと言いながら眠くなる戦闘描写、
いらないと言ってもいい格闘シーン、
余韻もなんもなしのラスト。
うーん、これをどうしろと…
感情移入しにくい薄いキャラクター、
イマイチ面白くない異星人の設定、
なんでそんなことを思いつくのか全然納得できない計画、
活躍しないイルカ、
唐突に出てきていきなり裏切る機械知性、
悲惨だ悲惨だと言いながら眠くなる戦闘描写、
いらないと言ってもいい格闘シーン、
余韻もなんもなしのラスト。
うーん、これをどうしろと…
475 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/17(日) 20:15:37
「アグレッサー・シックス」 ウィル・マッカーシィ
「アグレッサー・シックス」 ウィル・マッカーシィ
全てにおいて中途半端で何が書きたいのかさっぱりわからなかった。
作者の思想的な背景と思いついた小道具をとりあえず並べた感じ。
後書きに依れば人類賛歌や安易な異星人との相互理解といったものに
対するアンチテーゼを主張したかったらしいが成功しているとは思えない。
作者の思想的な背景と思いついた小道具をとりあえず並べた感じ。
後書きに依れば人類賛歌や安易な異星人との相互理解といったものに
対するアンチテーゼを主張したかったらしいが成功しているとは思えない。
ブリン激賞の帯に騙されて買ってしまったが
一緒に買った宇宙戦争の新訳のほうが百倍新鮮でした。
一緒に買った宇宙戦争の新訳のほうが百倍新鮮でした。
3点
536 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/23(土) 16:39:49
『アグレッサー・シックス』ウィル・マッカーシイ
『アグレッサー・シックス』ウィル・マッカーシイ
面白いじゃん。
銀河規模の野○の群れに蹂躙される人類! 早く降参しないと!!
って感じで、アイディア一発のわりと軽めの本だワン。
って感じで、アイディア一発のわりと軽めの本だワン。
ただ、ミリタリイSFってのは違うだろうっていうのをどこかで
だれかが書いていたが、それは確かに。
だれかが書いていたが、それは確かに。
色々な面白そうな世界設定や歴史設定がほのめかされているも
のの、物語に生かされていないというのはそうだね。社会のパ
ニックも、撃滅される戦艦の阿鼻叫喚の様子も描かれず、舞台
はどこか良く分からないステーション内に限られ、状況の実感
があまり感じられないというのが難点か。ま、そこら辺は処女
長篇だし。
のの、物語に生かされていないというのはそうだね。社会のパ
ニックも、撃滅される戦艦の阿鼻叫喚の様子も描かれず、舞台
はどこか良く分からないステーション内に限られ、状況の実感
があまり感じられないというのが難点か。ま、そこら辺は処女
長篇だし。
今後に期待して6点くらい。
664 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/05/19(木) 21:10:43
『アグレッサー・シックス』ウィル・マッカーシイ
『アグレッサー・シックス』ウィル・マッカーシイ
無駄大杉。
主人公の決死の白兵戦
→敵エイリアンはその前のエンジン爆発でほとんど死にかけてた
→敵エイリアンはその前のエンジン爆発でほとんど死にかけてた
主人公のアグレッサーチームが人類絶滅を回避する方法を延々と探る
→実は別途作成されてたエイリアンのエミュレーターが既に戦闘回避方法を知ってた
→実は別途作成されてたエイリアンのエミュレーターが既に戦闘回避方法を知ってた
そうゆう無駄のために何百万人も何億人も死ぬという小説。
戦争回避方法もフツー過ぎる。思わず「二次元エンドかーッ!!」と叫んだ。
戦争回避方法もフツー過ぎる。思わず「二次元エンドかーッ!!」と叫んだ。
まぁ無常観とかそういう方向の話ならそれでもいいんだがそんな雰囲気はさっぱりないし。
個々の断片は悪くはないと思うんだが。
個々の断片は悪くはないと思うんだが。
コプラシウム
71 名前:ここらで流れを変えてみる 投稿日:2006/04/09(日) 00:21:25
「コラプシウム」ウィル・マッカーシィ 7点
「コラプシウム」ウィル・マッカーシィ 7点
SF板を始め各方面で議論を巻き起こしまくりの超話題作である(違
材料物性系のハードSFで、自称スペオペ、なんか間違った方向に突っ走った萌え表紙絵というのは
三重苦というか、出版界への挑戦というか
ま、話題作りには成功したと言えるかも
世間一般的には知りませんが……
三重苦というか、出版界への挑戦というか
ま、話題作りには成功したと言えるかも
世間一般的には知りませんが……
で、7点の理由
ハードSFとしては理屈ができてるあたりと巻末の補遺、脚注が充実してるのがいいかなと
ストーリーそのものはおもしろく読めたものの、ところどころご都合主義なのは
やっぱりスペオペだから?
特に最後はちょっとげんなり
ハードSFとしては理屈ができてるあたりと巻末の補遺、脚注が充実してるのがいいかなと
ストーリーそのものはおもしろく読めたものの、ところどころご都合主義なのは
やっぱりスペオペだから?
特に最後はちょっとげんなり
表紙の彼女は第2部にならないと出てこないし
ていうか主人公がいまいち、中途半端に世をすねて引きこもってるおっさんてのはねぇ
表紙のオニャノコが主人公の天才美少女博士だったら問答無用で10点だったんだが
ていうか主人公がいまいち、中途半端に世をすねて引きこもってるおっさんてのはねぇ
表紙のオニャノコが主人公の天才美少女博士だったら問答無用で10点だったんだが
後書きを読む限り続編があるらしいが、次出すとして表紙はどうなるのよ?
1冊目だけ出してあとはほったらかしかしら?早川さん
1冊目だけ出してあとはほったらかしかしら?早川さん
採点は甘めですがそれなりにおもしろかったです
アグレッサーシックスが相当評判悪かったのでどんなもんか読んでみたくなりました
172 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/04/22(土) 23:43:45
「コラプシウム」ウィル・マッカーシィ 5点
「コラプシウム」ウィル・マッカーシィ 5点
やっとこさ読了したんでちょいと感想おば
釣りにもなっていない萌えもどきな表紙はさておき
これはいってみりゃ
ラルフ124C41+
だなや
最新の科学を扱っているにもかかわらず、昔のSFを読んでいる気分になるのは
どうゆう訳だろうなあ。
これはいってみりゃ
ラルフ124C41+
だなや
最新の科学を扱っているにもかかわらず、昔のSFを読んでいる気分になるのは
どうゆう訳だろうなあ。
物語の冒頭で描かれている、主人公が暮らしている小惑星の風景描写を読んで
SFが感じられたら、たぶん最後まで放り出さずに読めると思う。
というか、私は読めた。マンガ描いてる人なんかののネタ本としてはおすすめかなあ(どうだろ)
SFが感じられたら、たぶん最後まで放り出さずに読めると思う。
というか、私は読めた。マンガ描いてる人なんかののネタ本としてはおすすめかなあ(どうだろ)
もっと練り込めばいいSFになったのにと思われる
これは「もうすこし頑張りましょう」の5点で
これは「もうすこし頑張りましょう」の5点で
181 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/04/26(水) 22:38:22
コラプシウム/ウィル・マッカーシイ
コラプシウム/ウィル・マッカーシイ
色々と酷い。まず、表紙を華々しく(?)飾っている
女の子はヒロインではないし、中盤まで出てこないし、
しかも最後まで読んでもその登場にたいした意味がない。
表題の夢の材質コラプシウムや、万能素材ウェルストーンといったガジェットは
意外にハードSF的設定がしっかりと組まれているようだが、それよりも
人を不死化したり、瞬間移動や物質の無限生成さえ可能とする「ファックス」の技術の方が、
ずっと人類社会に与える影響は甚大だと思われるのだが、作者の興味はそちらには無いらしく、
その描写は適当なもの。こういう設定をもってくるなら、経済や生死の観念をもっと突き詰める
べきではないのか。おかげで能天気な結末に対しても、戸惑いをおぼえてしまう。
なにより酷いのはストーリーで、寓話的な語り出しこそ多少は魅力的だが、
最初の二章は、対した見せ場もなく主人公がオタオタ呼び出されて、天才的閃きで
解決策を思いつく、だけの話だは、悪役はたいした伏線もなく発狂するは・・・
悪役の真の動機が巻末の設定資料的小文で解説されるに至っては、空いた口が塞がらない。同人小説か?
引きこもり歴が長すぎて、パーティーで上手く会話できない、というどうしようもない
主人公の造形だけはちょっと面白かった。
3点
女の子はヒロインではないし、中盤まで出てこないし、
しかも最後まで読んでもその登場にたいした意味がない。
表題の夢の材質コラプシウムや、万能素材ウェルストーンといったガジェットは
意外にハードSF的設定がしっかりと組まれているようだが、それよりも
人を不死化したり、瞬間移動や物質の無限生成さえ可能とする「ファックス」の技術の方が、
ずっと人類社会に与える影響は甚大だと思われるのだが、作者の興味はそちらには無いらしく、
その描写は適当なもの。こういう設定をもってくるなら、経済や生死の観念をもっと突き詰める
べきではないのか。おかげで能天気な結末に対しても、戸惑いをおぼえてしまう。
なにより酷いのはストーリーで、寓話的な語り出しこそ多少は魅力的だが、
最初の二章は、対した見せ場もなく主人公がオタオタ呼び出されて、天才的閃きで
解決策を思いつく、だけの話だは、悪役はたいした伏線もなく発狂するは・・・
悪役の真の動機が巻末の設定資料的小文で解説されるに至っては、空いた口が塞がらない。同人小説か?
引きこもり歴が長すぎて、パーティーで上手く会話できない、というどうしようもない
主人公の造形だけはちょっと面白かった。
3点
183 名前:でへ 投稿日:2006/04/27(木) 01:21:31
コラプシウム ウィル・マッカーシー ハヤカワSF
コラプシウム ウィル・マッカーシー ハヤカワSF
まず、表紙は問題外、表紙のねーちゃんは
それほど重要でないサブキャラだし途中からしか出てこない。
それほど重要でないサブキャラだし途中からしか出てこない。
本の内容ともそぐわないし、表紙のねーちゃん目当てで買った
ヒトもがっかりする、いいとこなしの表紙だと思う。
ヒトもがっかりする、いいとこなしの表紙だと思う。
最初の内容は牧歌的、カイパーベルトに作られた周囲2kmの
小惑星を散歩する主人公(天才科学者で、昔で言う世捨て人)
小惑星を散歩する主人公(天才科学者で、昔で言う世捨て人)
――――――――――――――――――――――――――――
その天才科学者に持ち込まれた太陽系始まって以来の危機の
解決依頼。
その天才科学者に持ち込まれた太陽系始まって以来の危機の
解決依頼。
それを主人公は苦も無く淡々と片付け終了
――――――――――――――――――――――――――――
(――――の部分2回繰り返し)
――――――――――――――――――――――――――――
(――――の部分2回繰り返し)
一歩間違えれば人類滅亡の危機だと言うのに、この緊迫感の
無さは何なんだろう。
無さは何なんだろう。
「マジックキングダムで落ちぶれて」でも感じたのだが
不老不死を得た人類と言うのは、こうまで重大事を
人事のように感じるのだろうか?
不老不死を得た人類と言うのは、こうまで重大事を
人事のように感じるのだろうか?
定職を持たないのに「何とかなるさ」と、のほほんと構えている
今の豊かな社会のニートたちにも通ずるような脳天気さを感じる
3番目の危機の解決になると、ようやく緊迫感が出てきた、
ここの部分はちょっとわくわくしました。
今の豊かな社会のニートたちにも通ずるような脳天気さを感じる
3番目の危機の解決になると、ようやく緊迫感が出てきた、
ここの部分はちょっとわくわくしました。
巻末の付属書A,B,Cはとても面白かった、これを読んで、
ようやくこの本はハードSFなんだと思いました。
ようやくこの本はハードSFなんだと思いました。
巻末の付属書がとても面白かったので8点だが
表紙の出来を考えると総合で7点
表紙の出来を考えると総合で7点
575 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/24(月) 13:26:00
ウイリアム・テレンス・マッカーシィ「コラプシウム」
ウイリアム・テレンス・マッカーシィ「コラプシウム」
個人的にハヤカワラノベ風イラストSF第二弾として、啓示空間に続いて買ってきたこの本。
内容はなかなかのハードSFでした。
内容はなかなかのハードSFでした。
遠未来、人類はコラプシウム、ファックス装置による不老非死が実現され、
その遺伝子に根付いた女王を象徴とした王国が形成された太陽系。そこで超光速通信の為の巨大な宇宙工学物である
リング・コラプシターで生じた事故を解決するために、主人公のカイパーベルトに引きこもる自分だけの惑星を持った
女王を凌ぐほどの大金持ちのコラプシウムの発明家であり、専門家のヒキコモリが活躍するお話。
その遺伝子に根付いた女王を象徴とした王国が形成された太陽系。そこで超光速通信の為の巨大な宇宙工学物である
リング・コラプシターで生じた事故を解決するために、主人公のカイパーベルトに引きこもる自分だけの惑星を持った
女王を凌ぐほどの大金持ちのコラプシウムの発明家であり、専門家のヒキコモリが活躍するお話。
コラプシウム、ウェルストーンといったSFガジェットは専門家だけあり、『竜の卵』並みにハードだが、物語自体は
一日で大発明を成し遂げる主人公とか、事故で11歳の捜査局長になった表紙の少女とか、何度でも膜が復活する処女王とか、
どっかのエロゲでありそうなほどにライトで、非常に読みやすい。
また、非死になって、さらに分身を働かせたり、再統合したりする時代だが、そうなった第一、二世代あたりの物語ということもあり、
『ディアスポラ』ほどには吹っ飛んでおらず、人間的で面白い。巻末の資料も充実しており初心者むけのハードSFとしていいかもしれない。
ただ、ラストは少々安直すぎ、さらに伏線があってもいいんじゃないかと思うくらいにハッピーエンドなのが残念。
一日で大発明を成し遂げる主人公とか、事故で11歳の捜査局長になった表紙の少女とか、何度でも膜が復活する処女王とか、
どっかのエロゲでありそうなほどにライトで、非常に読みやすい。
また、非死になって、さらに分身を働かせたり、再統合したりする時代だが、そうなった第一、二世代あたりの物語ということもあり、
『ディアスポラ』ほどには吹っ飛んでおらず、人間的で面白い。巻末の資料も充実しており初心者むけのハードSFとしていいかもしれない。
ただ、ラストは少々安直すぎ、さらに伏線があってもいいんじゃないかと思うくらいにハッピーエンドなのが残念。
7点