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アーサー・ゴールデン

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匿名ユーザー

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さゆり

456 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/10(日) 17:17:08
Arthur Golden "Memoirs of a Geisha"
邦題は「さゆり」
要は美少女ゲイシャがいじめられまくった末に幸せをつかむ異世界ファンタジー。
話はおもろい。それによく調べてある。8点あげる。

しかし。読んでいるあいだ意味不明かつ激しい「いらつき」を覚えた。
特殊な言語習慣を誇る花柳界の話なのに、
なんか全員普通の英語でしゃべくりやがってるのが「いらつき」の原因だと推測。
英語の貧しさに駄々こねてるだけなのかも。

いや、そんなことない、と気づく。
結局こいつらにとっちゃフジヤマ、ゲイシャ、ハラキリなんだよな。
日本人にとっちゃ全然日常的じゃない日本の突出したアイテムが
やっぱりこいつらから見た日常日本なんであって、だからゲイシャも普通の英語でしゃべる。
俺が余計なこと考えたのが悪いんだが、作品と別のところで正直非常に不快な読後感を得るはめになった。

日本語訳「さゆり」上下巻はしっかりと花柳界の言葉で訳されているらしいので、
そのうち読んで口直したいと思う。たぶんこっちなら普通におすすめ。
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