今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ

ジーン・ウルフ

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匿名ユーザー

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警士の剣

420 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/02(土) 04:12:40
ウルフ「警士の剣」
次作の準備編的位置づけと思われるので、
単独で評価するのはどうかとも思われるが、
今まで3冊の中では、最も退屈でした。
2点

拷問者の影

80 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/05/26 11:55
ウルフ「拷問者の影」

凄いの一言。RPG化キボンヌ。
でもまだ話が完結してない。。。3、4巻早く手に入れないと。

10点

調停者の鉤爪

85 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/05/30 07:46
ウルフ「調停者の鉤爪」9点
濃密で複雑で繊細な迷宮世界。なかなか話が先に進まないが(w
とうとう3巻以後の翻訳が手に入らないまま、2を読み終わってしまった。
原書を読むしかないのか。。。
それとも1、2巻を再読しながら、古本屋めぐりをするか。。。

独裁者の城塞

422 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/03(日) 02:44:33
ウルフ「独裁者の城塞」
前半が長過ぎるが後半は凄い。
なるほど、こういうことだったのね。
よくもまあ、これだけ緻密に詰め込んだもんだ。
全部の謎が解かれたかというと、腑に落ちない点も
多々あるが、未訳の第5部では解かれているのかしら。
本書だけだと7点
シリーズ全体は9点 
(ちょっとだけ不必要に長過ぎる気はするんだが、
作者が作中でもたびたび自認するように、わざと
やってるからしょうがない)
しかしこれが絶版は犯罪だろ。
おかげで4冊まとめて揃えられず、バラバラに読んだから
驚きが半減したんだぞ、慰謝料ハラエといいたくなる。

ケルベロス第五の首

690 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/08/01 12:13
ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』

勇気を持って言おう。
2回読んだが、ぼんくらな俺には
「本格ミステリファンならたやすく見ぬける真相」
とやらはサッパリわからなかった。
どなたか解説希望。
というわけで採点は保留。
しかしまあ、わからないなりに無茶苦茶面白い。
今年のベストはこれか、『奇術師』かどっちか。


691 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/08/01 18:30
漏れも読んだ。
訳文が読み易すぎて、あれあれっ?て感じで、
第2話まで読み終わり、
わかったようなわからんような違和感を覚えつつ、
第3話……凄い。
第3話、完全に叙述トリックの本格ミステリのような構成。
マーシュはいったい何者? という表面的な謎の背後に、
第1話第2話のさりげない話がつながって、様々な謎が、
壮大な時間・空間軸で解かれたり解かれなかったりするが、
第2話で象徴的に語られる物語と、第3話とをあわせ読んで、
この二重惑星の住民の進化と人類の植民の歴史に関する最も確からしい
ストーリーがある程度示唆されるものの、 基本的には読者の解釈に
委ねており、解決編が明確な形では 存在しない。
第3話の存在自体嘘かもしれない作中人物の、「私は嘘を集めている」
との趣旨の発言、第3話の視点人物自体が、結論を投げ出してしまい、
聴き忘れたテープがあるのにそれを投げ捨てるというラストに
象徴されるように、作者自身が真実をあざ笑っており、
それが作者の最終的主張であるようにすら見える。
俗っぽく言うと「アンチミステリ」的ともいえようが、
その一言で片付けるには、あまりにもったいないほど複雑。
あまりに過剰に、いろんなものを詰め込みすぎていることと、
意図的な曖昧さが徹底し過ぎていることから、烈しく好みが
分かれるだろうが、当然10点相当。
まだ1,2回読んだだけで、本作を十分に味わいつくしたと
いえない(恐らく再読するたびに新しい解釈を思いつきそう)。
現時点で最終評価をつけるのも作者に失礼なので、点数保留。

706 名前: ◆GacHaPR1Us 04/08/07 15:48
ケルベロス第五の首
ジーン・ウルフ (著), 柳下 毅一郎 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4336045666

 某スレでも指摘したことあるんだけど、このジーン・ウルフって人は
劇作家を目指してたことがあるんではなかろうか?

 「新しい太陽の書」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150106894
のシリーズでもそうだったんだけど、作品内のキャラクターについて、わざわざ数人の
小劇団で演ずることができるくらいに、限られたパターンの中で話が進んでいくように
なってる。どうも、彼の作品には自身へかなり限定的な制約を、わざわざ与えて書く癖が
多分にあるんだよな。

それと、彼の天性なんだろうけど、一作品の中で「考えるのを辞める」もしくは「途中で静止する」
という離れ業を平気で使ったりもする。
自分は、こんなことは人間には無理だと思ってた。人間は考える葦だ。どんな自由が与えられたとしても、
「考えない」という自由だけは決してできはしないだろう、また、「考え」始めたことはどんな不完全にでも
結論まで突き詰めずにはいられないだろう、とずっと思っていたから。

でも、この作品内ではそんなことは、日常茶飯事で起こる。あらゆるエピソードへの思索を途中で「辞めている」。
これは稀有な才能だと思う。
12点。

709 名前: でへ 04/08/08 12:50
ケルベロス第5の首

ジーンウルフの文章はやっぱりヨイわ
最初の2,3ページを読んでそう思いました。
(良訳してくれた訳者に感謝)
話は少し難しい、宗教(キリスト教)を含む
知識がないと、理解しにくい感じがある。

再読すると評価は変わるでしょうが、
とりあえず 8点
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